岩村 宗高

いわむら むねたか
Munetaka Iwamura
富山大学大学院理工学研究部(理学)
講師
A03

専門分野分子分光学・錯体化学

ソフトクリスタルを構成する分子集団の構造変型ダイナミクスの実時間観測

キーワード
超高速時間分解分光、分子会合体、金属原子間相互作用、円偏光発光、核波束運動、蛍光アップコンバージョン分光

研究概要

ソフトクリスタルの新しさは、構造がある程度安定な周期構造を持ちながら、構成する分子に集団が「動ける」ことにある。本研究では、ソフトクリスタルのモデルとなる溶液状態と結晶状態の境界線上にある分子集合体を構築し、これが光励起により構造変型をする様子を分光学的に観測することが目的である。金、銀、白金といった重金属原子の間には、基底状態で金属原子間相互作用という弱い結合性の相互作用が働き、1次元的に繋がった大きな分子集合体を作る。この会合体は、光励起により結合性軌道へ電子が遷移すると、瞬間的に共有結合が生じて金属間結合が強固になり、会合体に大きな構造変型が起きる。この系の持つ、以下に上げるソフトクリスタルのモデル系として最適な特徴に注視し、研究を進める。1.共存分子の作用に依り、溶液中で巨大な超分子集合体を形成する。2.フレキシブルなカウンターカチオンを導入すると、結晶内で錯体が大きく動ける一次元ネットワーク構造になる。3. 光励起により大きな構造変型を誘起させることができ、さらに分子分光学的に励起種とダイナミクスを詳細に決定できる手法がある。

ジシアノ金(I)錯体会合体の核波束運動に伴うビート信号

代表的な研究業績

研究業績


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連絡先
miwamura[at]sci.u-toyama.ac.jp