嘉部 量太

かべ りょうた
Ryota Kabe
沖縄科学技術大学院大学 有機光エレクトロニクスユニット
准教授
A02

専門分野有機光エレクトロニクス・錯体化学
公募班(2018-2019)

ソフトクリスタルにおける光誘起電荷分離・電荷再結合発光過程の制御

キーワード
有機蓄光、ソフトクリスタル、電荷分離、電荷再結合、エキサイプレックス

研究概要

有機蓄光システムは、可溶性、透明性、柔軟性など既存の無機蓄光材料では困難な特徴を付与可能であり、室温下で1時間を超える発光持続を示す。この発光は、電子ドナー材料と電子アクセプター材料間の光誘起電荷分離、電荷保持、電荷再結合過程を経由した新しい発光メカニズムに基づいている。しかしながら、分子間の電荷移動遷移による発光であるため、光誘起電荷分離および電荷再結合発光の効率が悪い。また、蓄光の保持時間が短く、大気への安定性も不十分である。そこで本課題ではソフトクリスタルの概念を応用し、現在のアモルファス膜を利用した有機蓄光から、結晶状態を利用した有機蓄光へと発展させ、結晶中での長距離電荷拡散による蓄光持続時間の延長、密なパッキングによる大気安定性の向上、電場、熱、力学エネルギーといった外部刺激による発光特性の制御を実現する。

有機蓄光の発光メカニズム
ソフトクリスタル有機蓄光システム

研究業績

査読付学術論文

A02-18

  1. "Influence of energy gap between charge-transfer and locally excited states on organic long persistence luminescence" Z. Lin, R. Kabe, K. Wang and C. Adachi, Nature Communications, 2020, 11, 191.
  2. "Organic Long-Persistent Luminescence from a Flexible and Transparent Doped Polymer" K. Jinnai, R. Kabe, C. Adachi, Advance Materials, 2018, 30, 1870286.
  3. "Wide-Range Tuning and Enhancement of Organic Long-Persistent Luminescence Using Emitter Dopants" Z. Lin, R. Kabe, N. Nishimura, K. Jinnai, C. Adachi, Adv. Mat., 2018, 30, 1800365.
  4. "Fabrication-Method Independence of Organic Long-Persistent Luminescence Performance" K. Jinnai, N. Nishimura, R. Kabe, C. Adachi, Chem. Lett., 2019, 48, 270-273.

学会賞受賞

A02-18

  • 受賞タイトル:有機蓄光の研究 文部科学省 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞 受賞者:嘉部 量太

関連ウェブサイト
連絡先
RYOTA.KABE[a]OIST.JP